心臓が止まっても、からだの組織細胞が完全に絶えるまでは、一日ほどかかります。このため、法律では24時間たたないと、火葬できないことになっています。 医師から臨終を告げられたら、末期の水を与え、湯かん(遺体をきよめること)をし、死化粧を施し、ご安置いたします。 遺体はすぐに納棺せず、頭を北向き(または西向き)にして寝かせ、肉親が集まって別れを惜しみます。この際、遺体は胸もとで合掌させ、宗教・宗派の方法に従って安置します。 |
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医師から臨終を告げられたら、末期の水(死に水)を含ませます。 末期の水は、新しい筆の穂か、割りばしの先に脱脂綿またはガーゼを白糸でしばったものに茶わんの水をふくませ、唇をなでるようにうるおします。 末期の水の起源は、お釈迦様が入寂の際に水を求めたという説や、水の力で魂を呼び戻そうとした儀式という説があります。 もともとは仏教から生まれたものですが、一部の宗教をのぞいて各宗教・宗派でも行われているようです。 |
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医師から臨終を告げられ、末期の水を与えられたら、湯かんを行います。 以前は、たらいにまず水を入れ、あとから熱湯入れるという、普段とは逆の方法でぬるま湯をつくり、遺体を洗い清めていました。しかし、今では消毒用アルコールにガーゼや脱脂綿を浸け、これで遺体を清める方法が一般的です。 そもそも湯かんは、霊魂復活の願いを込めて行われるようになった儀式。病院では看護婦さんが行ってくれますが、なるべく遺族の方も手を添えたほうがいいでしょう。 |
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末期の水、湯かんが終わったら、ご遺体に死化粧を施します。 男性の場合はひげを剃り、女性の場合は髪を整え、薄化粧をします。 死化粧も末期の水や湯かん同様、肉親の手で施してさし上げることがなによりです。 |
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人が亡くなったら、7日以内に死亡届を出さなければなりません。届け出は、死亡診断書(または死体検案書)と死体埋火葬許可申請書をつけて、死亡地か故人の本籍地、または届出人が住む市町村役場に提出します。 死亡診断書は、臨終に立ちあった医師が交付してくれます。 病気以外で亡くなった場合は、医師から監察医に連絡され、監察医が遺体を調べます。そして、死亡検案書が交付されます。 |
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死亡届が受理されると、死体埋火葬許可証が交付されます。 埋火葬許可証がないと火葬してもらえません。火葬場に行くときは忘れずに持参しましょう。 法律では、死亡届は死後7日以内に届け出なければならないようになっていますが、埋火葬許可証の交付の関係で、死亡後すぐに届け出るほうがいいでしょう。 役所は日祝祭日を含めて、24時間いつでも届け出をうけつけています。 |
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仏式では、遺体の頭が北向きになるよう安置します。両手は胸もとで合掌させ、数珠をかけて、白布で顔を覆います。 これは、お釈迦さま入滅の姿が由来といわれています。この際、敷ぶとんは1枚使用します。掛けぶとんも1枚掛けます。なお、北向きにできない部屋では、西向きにしても構いません。 神式でも仏式同様に北枕に寝かせますが、キリスト教式では特に方向の決まりはありません。 |
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体を安置したら、遺体の枕元に枕飾りをします。 宗教・宗派によって飾り方が違いますが、仏式では小机に白い布をかけ、三具足(花立て・香炉・燭台)、枕飯などを飾ります。(枕飾り一式は、風之荘が用意させていただきます) 枕飾りが終ったら、僧侶を迎えて読経してもらいます。これを枕経と呼びます。枕経のとき、喪主や親族は、僧侶の後に座り、故人の冥福を折ります。 読経が終ったら、通夜や葬儀の日時、僧侶の人数などを相談します。また戒名・法名などを依頼します。 |
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ご遺体を棺に納める納棺の際、風之荘では、洗髪、化粧、ひげそりなどをして身体を清め、仏衣を着せ、棺に納めます。 故人が生前愛用されていたものを一緒に納めることもあります。ただし、火葬のときに焼け残る金属類やガラス製品は入れないようにします。 棺は、ご遺体の頭が北または西に向くように置き、祭壇の中央に安置します。棺には蓋をしますが、まだ釘は打たず、七条袈裟という布を上からかけます。 |
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ご家族のどなたかが亡くなられたら、通夜までに喪主を決める必要があります。 喪主はご遺族を代表して葬儀を主催し、僧侶や会葬者と対応したり、葬儀後の法事を営む重要な役割を担います。一般的には、配偶者や長男の方などが喪主を務めることが多いようです。 もしも未成年者が喪主になる場合は、親族から後見人を立てます。また近親者がいらっしゃらない場合は、友人や知人が喪主の代わりを務めることができます。この場合、喪主とは呼ばず「施主」と呼ばれます。 |
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葬儀は精神的にも肉体的にも大きな負担を抱えることになり、ご遺族が葬儀をとり仕切るのは困難です。そこで喪主に代わって葬儀の進行に関する代表世話役を親戚や親しい友人のなかから選びます。 世話役は葬儀の進め方などを喪主やご遺族、風之荘と打ち合わせて、葬儀全体を指揮します。そのほか、葬儀をスムーズに進行させるための会計係、受付係などの諸係を選びます。 これらの諸係は、自治会や職場の人、友人などにお願いします。 |
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お釈迦様の弟子になった証しとしてつけられる名前を仏名といいます。 一般的には「戒名」といわれますが、これは禅宗・曹洞宗・天台宗・真言宗・浄土宗の仏名の呼び方で、浄土真宗では「法名」(お位牌はおまつりしません。)、日蓮宗では「法号」と呼ばれます。 戒名には、男性に大居士・居士・大禅定門・禅定門・信士などが、女性に清大姉・大姉・大禅定尼・禅定尼・信女などがあります。また、こどもにも男女それぞれ年齢に応じたものがあります。 |
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